流氷夜噺し

ちあきまみ( 秋吉真実 ) 流氷夜噺し歌詞
1.流氷夜噺し

作詞:鈴木宗敏
作曲:杉本眞人

流氷ギリリと 哭く夜は
あたしだって あたしだって 涕(な)きたいよ
信じて尽くして その挙句
ひとりぼっち ひとりぼっち 凍えるよ
冷えたこの足 あんたのほかに
誰が温(ぬく)めて くれるのさ
帰っちゃこないのかい 帰っちゃこないのかい
辛(つら)い晩だよ

列車が吹雪で 立往生
あたしだって あたしだって 立往生
幸せ色した 灯(ともしび)を
見失って 見失って 立ちすくむ
おまえなしでは 生きていけぬと
きつくあたしを 抱いたのに
いい人できたのかい いい人できたのかい
罪な人だよ

足を洗った 荒れた暮しにゃ
そうね戻りは しないけど
あんたがいなくちゃね あんたがいなくちゃね
寒い春だよ

あんたがいなくちゃね あんたがいなくちゃね
寒い春だよ


2.恋残月

作詞:鈴木宗敏
作曲:杉本眞人

あなたはわたしの 命でも
わたしはあなたの 何ですか
こうしてときどき 逢うほどに
この胸千切れて 痛みます
叶わぬ恋ですか
報われぬ恋ですか
あゝ 凍てつく空の残月は
耐えるわたしの 耐えるわたしの おもいです…

あなたが遠くに 霞みます
夢中になるほど 褪せるほど
あなたの寝息に 音立てず
部屋から抜け出る 夜明け前
叶わぬ夢ですか
報われぬ夢ですか
あゝ み寺の空の残月を
横切(よぎ)る雁が音 横切(よぎ)る雁が音 哀しくて…

叶わぬ恋ですか
報われぬ恋ですか
あゝ 凍てつく空の残月は
ひとりぼっちの ひとりぼっちの わたしです…